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転職の本質的な目的は生活の向上

転職する人の理由はそれぞれ異なっていますが65%は以下のどれかだと言われています。

  • 職場での人間関係が耐え難くての転職
  • 収入への不満から多くの増額を求めての転職
  • 残業や休日出勤などの過重労働からの開放を求めての転職

よく眺めてみるとこれらは転職の原因であり、結果として目指す目的は生活の向上であることがわかります。日本の雇用はバブル崩壊とリーマンショックを経て大きく変わりました。かつては就職した企業から海外の大学に留学しMBAを取得すると、帰国後は外資系企業に転職してしまうということが大きな社会問題となりましたが、現在ではMBAをはじめとする学歴は力を失っており、大学院で修士号や博士号を取得するよりも実務経験を積んでいる方が転職で有利になっています。ここでは転職で失敗しないためにこれら転職の理由と現状について、ひとつひとつ解説していきます。

外資やベンチャーから国内大手への転職

外資やベンチャーの場合、決算によって収入が大きく変動し毎日が気を抜けない状態になります。また家庭を持つと将来の不安から国内の大手へ転職する人も少なくありません。しかしさまざまな規制緩和によってそれまで国に保護されていた国内企業は海外との競争が激化し、東証一部上場と言えどもいまや安定した会社というのは希少になってしまいまいました。2009年には売上高1兆円を超えていた大手電機メーカーである三洋電機がパナソニックに買収され、大部分の社員は整理され、他へと転職し、あれほどテレビCMで見かけたサンヨーの姿はすでに社会的に消滅してしまいました。2013年.にはやはり大手スーパーであったダイエーがイオンに買収され、ほとんどの店舗が整理されてしまい、従業員は転職していなくなり、実質的にダイエーも消滅しています。これら大手企業の消滅はなんの前触れも無く報道され、2~3年の内には社会的にもその名を忘れ去られてしまうのが実態です。知っている人も多いかと思いますが、液晶で世界の王者として君臨したシャープに至っては、もはやCMをうつ余裕も無く、韓国の資本に変貌しつつある状態です。国内大手へ転職すれば安心という考え方は捨てるべきでしょう。

ヘッドハンティングによる転職

最近ではかなり少なくなりましたが、名簿業者からの個人情報流出により、実力を認められているサラリーマンには直接転職会社からヘッドハンティングの電話がかかってきます。かつてこのようなヘッドハンティングは、アメリカや韓国、中国が日本の技術を手に入れるために盛んに行われていましたが、世界的に半導体が低迷してしまった現在、ヘッドハンティングは主に賃金の安いアジアでの工場立ち上げ要員であるケースが増えてきました。しかし、転職条件として提示される年収は1500万円前後と一見公休のように思えますが、いわゆるコミコミの金額になっているので非常に注意が必要です。ここでのコミコミとは、通常であれば給与外に支払われている厚生年金や国民保健まで含まれているケースが多いため、実質的な給与ベースで見ると1000万円を下回る計算になります。またひどい転職例では、現地に赴任するための費用まで含まれていたり、業務上の交通費や様々な諸経費まで含まれていて、手元に入ってくる収入は転職で提示れた1/3程度ということも多く見受けられます。さらに劣悪な転職では、期間が2年など限定が付いており、工場立ち上げが終わると解雇されてしまいます。もちろん退職金などありません。ヘッドハンティングでの転職では将来を見越して、提示された転職条件を精査しなくては非常に危険です。

外回り無しの内勤への転職

夏の暑い時期や冬の寒い時期でも外回りをしなくてはならない営業職に嫌気が差し、内勤へ転職する人が数多くいますが仕事の中身を実務レベルで理解する前に転職するとは非常に危険です。ITで高度に効率化された現在、内勤転職者の多くは終日PCと向き合って、誰とも口も利かずに黙々とデータを整理する業務が急増しており、機械の歯車のような毎日を過ごす羽目になることが少なくありません。高度なスキルや知識を必要とされない転職である反面、達成感も無く、成長も無いため楽な道を選びたい人には向いている転職かもしれませんが、精神的にストレスが多く、うつ病を発症するか、再び転職する離職率の高い職業です。内勤へ転職する際は、業務内容の詳細を実働レベルで理解した上で転職するか転職しないかを判断するべきでしょう。

業績の良い会社への転職

転職では年収と共に、企業の業績の良し悪しが転職会社から説明されますが、業績の良い会社であっても、一時的な社会的トレンドに押し上げられているだけの場合は要注意です。たとえば、東日本大震災のときは復興支援に関わる企業が大きく業績を伸ばしましたが、中には倒産目前の状態で神風に救われたような企業も含まれ、復興事業が落ち着いてしまった現在ではすでに消えてしまった企業もあります。また、企業の業績は良くても、すき屋に代表されるように社員を酷使した結果として会社は利益を上げているものの、社員は過労死に追い込まれているケースも多々聞かれます。業績の良い会社に転職する際には、なぜその会社の業績が良いのか、業績が良い理由を明確に見つけてから転職を考えるべきでしょう。

まとめ

転職の理由はひとによって様々ですが、転職の目的は生活の向上です。転職会社は多くの転職案件を保有していますが、転職すれば収入も上がって、仕事もやりがいがあって、休みも充分に取れるというものではありません。提示された転職条件で収入がアピールポイントであれば、なぜ収入が高いのか、業績が良いのであれば、なぜ業績が良いのかなど、転職条件が良い理由を突き止めるべきです。一見、条件が良く見える転職には必ず理由があることを忘れないようにしましょう。

 


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