薬剤師の求人・転職サイトで重要な6つの比較方法

信頼できる薬剤師の転職サイトを見分ける方法とは

検索すると、薬剤師の求人サイトがたくさん出てきて選べない

後悔しない転職をする上で、絶対に欠かせない最重要なポイントの一つに「情報収集の仕方」があります。薬剤師向けの転職情報はネット上に氾濫しており、その情報の質もサイトによって玉石混合です。そこで以下では、薬剤師が転職する際の、最近の情報収集の傾向を踏まえつつ、転職サイトの信頼性の見抜き方についてご紹介します。

薬剤師 転職サイトの比較

薬剤師向け転職サイトの比較の方法

ここでは次の6つの最重要ポイントについてご説明いたします。

  1. 薬剤師はどうやって転職先を探しているのか?
  2. 検索結果に300万件以上も氾濫する薬剤師の転職情報
  3. 薬剤師の転職情報を提供しているサイトの種類
  4. 薬剤師の求人企業はどれぐらいあるのか?
  5. 実際に転職した薬剤師が転職サイトの比較・選択を行なう上で重視した点
  6. 信頼できる薬剤師転職サイトを見分けるには?

薬剤師はどうやって転職先を探しているのか?

薬剤師が転職を考える際、どのように転職先の情報を収集し、転職しているのでしょうか?実際に転職した薬剤師に対して実施したアンケートによると、「インターネットで探す」と答えた薬剤師が294人中283人(95%)と最多でした。

薬剤師の転職先の探し方

この結果はあくまでメディウェルのサービスを利用して転職した薬剤師へのアンケートのため、薬剤師全般にそのまま当てはまるわけではありません。しかし、薬剤師のインターネット利用率が9割以上という状況も考慮すると、転職先を探す場合、「まずはネットで検索」という薬剤師が大半を占めていると考えられます。

検索結果に300万件以上も氾濫する薬剤師の転職情報

薬剤師がインターネットで転職先を探す場合、最初は検索エンジンを利用して転職サイトを探すという方法が一般的であると思います。しかし、試しにGoogleで「薬剤師  転職 比較 2018年」と検索してみると、検索結果に3,980,000件と、薬剤師の転職に関連する情報が非常に多く出てきます。

「薬剤師  転職 比較 2018年」でのGoogle検索結果

これだけ多くの薬剤師の転職情報が氾濫していると、インターネットで探すとしても、どこからどのように情報を探したら良いのか迷ってしまいます。

それでは、これだけ多くの情報が提供されるサイトにはどのようなものがあるのでしょうか?まずは薬剤師の転職情報を提供しているサイトの種類について整理しましょう。

薬剤師の転職情報を提供しているサイトの種類

薬剤師の転職情報を提供しているサイトには、薬剤師の求人情報や転職ノウハウなどを掲載している転職サイトと、それぞれの比較を行なっている比較やランキングサイトの2つに大きく分かれます。

また、薬剤師の求人情報を提供する転職サイトにもいくつかの種類があり、求人企業が独自に調査した求人情報を掲載し運営している求人企業の転職サイト、複数の求人企業より提供された求人を掲載する求人ポータルサイト、調剤薬局や製薬会社の求人を有料で掲載する求人広告型のサイトがあります。

これらの薬剤師の転職情報サイトのうち、最も多いのは求人企業の転職サイトとなっています。また、薬剤師の求人ポータルサイトや転職比較・ランキングサイトも、薬剤師の求人企業の転職サイトで掲載している求人を転用していることが多いため、薬剤師の転職情報の主な発信源は求人企業であるといえます。

「薬剤師  転職 比較 2018年」検索での上位100サイトの分析

薬剤師の求人企業はどれぐらいあるのか?
それでは薬剤師の求人企業はどれぐらいあるのでしょうか?薬剤師向けに職業紹介事業を行なっている事業者数を試算してみましょう。

厚生労働省が平成29年に実施した「医療事業者に係る職業紹介に関するアンケート調査結果」では、無作為に抽出された職業紹介事業所で有効回答があった1,830事業所のうち、薬剤師の紹介実績があったのは32事業所であった旨が示されています。つまり、薬剤師の紹介が実際に実施てきているのは2%に満たないということになります。

一方で同じく厚生労働省の平成28年度の全職業紹介事業報告の資料によると、職業紹介事業所の数は19,715事業所あります。このため、薬剤師の紹介を行なっている職業紹介事業所は全体で320事業所あると推定されます。

これはあくまで事業所数であり、同一の会社が複数の事業所(営業所)を設けている場合もあるため、求人企業の会社数を示しているものではありません。それでも、1,000以上の事業所で薬剤師の紹介を行なっているということは、薬剤師の求人企業自体も相当数あると考えられます。

さらに、薬剤師の求人企業がこれだけ多く存在しているということから、薬剤師会社が運営する薬剤師の転職サイトもネット上に多数存在していることが推測できます。

それでは多数ある薬剤師向け転職サイトから信頼できるサイトを選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか?

実際に転職した薬剤師が転職サイトの比較・選択を行なう上で重視した点
まず、実際に転職サイトを利用した薬剤師はどのようにしてサイトを選んでいたのでしょうか?実際に転職した薬剤師を対象に、インターネットで転職先を探す際に重視する点についてアンケートを行なった結果でお話しいたします。

薬剤師がインターネットで転職先を探す際に重視した点

薬剤師が転職サイトを見る上で重視した点として、「求人数が多い」という回答が最も多く、「情報量(中身)が豊富である」「検索で上位にある」「サイトが使いやすい」という回答がそれに続く結果となっています。これを見ると、多くの薬剤師はサイトの規模や情報量を一つの判断軸としていると考えられます。

「転職先の情報を探しているのだから、情報量は多ければ多いほど良い」というのは自然な発想であり、実際に一つのポイントであるのは間違いないでしょう。

しかし、正確性に欠ける医療情報を提供して閉鎖となった有名キュレーションサイトのように、情報が豊富でGoogleの検索順位が上位だからといって信頼できるサイトとは限りません。掲載している転職サイトの情報が信用性が重要です。

信頼できる薬剤師転職サイトを見分けるには?
それでは実際に薬剤師向け転職サイトを見て信頼できるサイトかどうかを判断するにはどうするのが良いでしょうか?これについては、以下のポイントをチェックすることをおすすめします。

薬剤師転職サイトのチェックポイント

①コンテンツの更新が頻繁に実施されているか
・新着求人数の数
・ニュースなど、記事の更新情報

②実績等の裏づけの明記
・実績データの掲載
・掲載求人と転職事例の掲載数

③社長やアドバイザーの顔が見えているか
・社長の実名と写真、経営方針とビジョンの掲載
・アドバイザーの実名と写真、豊富など生の声の掲載

④アドバイザーのプロフィール(経歴や経験年数)、顔写真は明確に掲載されているか
・キャリアやスキル全般について有用なアドバイスができそうか
・専門用語を含めた知識がありそうか

⑤ブログあるか、更新されているか
・ネット上での情報発信の有無と姿勢
・薬局や製薬会社への取材記事など、求人側との良好な関係が読み取れるか

⑥個人情報は適切な認定資格を有して管理運用されているか
・プライバシーマークの取得番号
・個人情報保護ポリシーの内容

薬剤師向け転職サイトを利用して「ここが良かった」と評価が多い利用者の声

  • 希望条件に対する理解
  • 対応の迅速さ
  • きめ細やかな情報収集
  • アドバイザーの人柄と誠実さ

以上が、薬剤師の求人・転職サイトで重要な6つの比較方法です。

<参考>日本看護協会
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