高度医療に向けた認定薬剤師制度
医療においては、すでに医師の専門医認定制度が広く浸透していますが、薬剤師の認定制度はまだ公的な認知を高める途上にあると言えます。しかしながら、患者の中には認定薬剤師の制度を知っている人も少なくなく、薬局選びのひとつの指針となりつつあります。処方箋を持った患者がどこの薬局で薬を買うかは自由であり、今後、認定薬剤師は薬局選びの一つの目安になる可能性が非常に高いといえるでしょう。
1.認定薬剤師の種類
認定薬剤師には大きく分けて4種類あります。
研修認定薬剤師制度:生涯にわたる研修等の実績の保証として、一定期間内に集合研修や自己研修を受け、定められた単位を取得し、その成果を客観的に認定する制度です。
漢方薬・生薬認定薬剤師制度:漢方薬・生薬に関する専門的知識を修得し、能力と適性を備えた薬剤師であることを認定する制度です。
小児薬物療法認定薬剤師制度:小児科領域において医薬品に関わる専門的立場から医療チームの一員として小児薬物療法に参画するための能力と適性を備え、さらに患児とその保護者等に対しても適切な助言および行動ができる薬剤師を養成し、認定する制度です。
認定実務実習指導薬剤師制度:6年制薬学生の長期実務実習の指導薬剤師を養成し、認定する制度です。
2.認定薬剤師の習得方法
初めて認定を受けようとする場合は、4年以内に40単位を取得することが必要です。更新の場合は、3年毎に30単位を取得することが必要です。さらに、この認定制度は、毎年継続して研修を実施することが重要であることから、少なくとも毎年5単位以上を取得することが条件となっています。初めて認定を受けようとする場合、最初に単位を取得した日より始まります。最初の認定は4年以内とありますが、これは1年以内でも40単位以上を取得していれば、認定を受けることができます。2年以上かけて取得される場合は、毎年5単位以上の取得が必要です。
3.認定薬剤師のメリット
認定薬剤師というのは、自己研鑽に努めた薬剤師の、その実績の保証です。この保証は、患者による薬剤師の選択を助け、患者に信頼と安心を与える大きなメリットになります。今後、薬剤師免許の更新と同じ効果を期待されています。 一方、認定を受けないと何か不利益を生じることがあるかというと、現在のところ顕在化してはいません。もちろん、法的な規制もありません。不利益を受けることはありませんが、自己のメリットだけでなく、国民全体にとって大きなメリットとなるのだという考え方にたつべきでしょう。今後、薬剤師免許の更新と同じ効果を期待されています。
<参考>日本薬剤師協会
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