日本薬剤師研修センターとは、厚生労働省の管轄機関であり、薬務局の財団法人であったものが公益法人化したものです。あまり知られていませんが、日本薬剤師研修センターは国の機関であるため、一時、蓮舫議員による厚生労働省の天下り先としてリストアップされた経緯があり、財団法人から公益法人に移行しています。
1.日本薬剤師研修センターの役割
日本薬剤師研修センターの目的は、薬剤師の質的向上を図るための環境整備や研修事業の推進にあります。歴史はそれほど長くなく、平成元年に設立されました。薬剤師のライフサイクルを広範に考え、生涯薬剤師として社会に貢献できるようなカリキュラムを作り、指導要綱の作成や教材の提供を行っています。薬剤師であれば、さまざまな研修に参加する機会もあるので、提供や協賛で日本薬剤師研修センターの名を見かけたことがあるかもしれません。
2.日本薬剤師研修センターの重点事業
現在、日本薬剤師研修センターが最も知られている分野は研修認定薬剤師の制度でしょう。認定薬剤師とは、研修認定薬剤師制度のもと、倫理、基礎薬学、医療薬学、衛生薬学及び薬事関連法規・制度など、良質の薬剤師業務を遂行するために、自己研鑽した成果について、一定期間内(新規4年以内、更新3年毎)に所定の単位を取得したと申請した後、認定された薬剤師です。認定薬剤師のメリットは、患者からの信頼性です。同じ薬局があれば、認定薬剤師の証書を掲げている薬局が選ばれることはいうまでもありません。認定を受けないからと言って、法的な規制はなにもありませんが、より高度な医療を期待する社会において、信頼性の低い薬局は淘汰される可能性がより高くなっていくと見られています。
3.日本薬剤師研修センターのe-ラーニング
日本薬剤師研修センターには、ネットからダウンロードするe-ラーニングだけでなく、ビデオオンデマンド形式のe-ラーニングもあります。主な項目として漢方・生薬、小児薬物療法など認定薬剤師につながるコンテンツが多いです。また、これらは実際の研修にも使われており、研修での結果もフィードバックされています。申し込みはネットからでも、FAXや郵便でもできるようになっています。日本薬剤師研修センターのHPにはお試し版も用意されているので、まずこのお試し版で内容を確認してみると良いでしょう。ビデオオンデマンドについては、まずケアネットの手続きが必要になるので、少し手間がかかります。またGLPの最新情報を提供する研修会も開催しており、2014年に改正されたGLP制度の運用と適合性調査での留意点について解説しています。以上のことは、すべて6年制カリキュラムに則しているので、6年制への移行で変わったポイントを知る上でも有効と言えます。
<参考>日本薬剤師協会
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